お風呂の換気扇から異音が!確認・対処法をご紹介

お風呂の換気扇から異音がしたときの対処法

汚れで不調が起こるのは、キッチンに取り付けてある換気扇。なんとなくそんな先入観を持っていませんか?実は、浴室の換気扇も同じように不調が起こります。料理の油にさらされている台所の換気扇のほうが深刻で、お風呂場の換気扇は大丈夫。そんな油断をしていると、ある日突然お風呂場の換気扇の故障に悩まされるかもしれません。

今回は、お風呂場の換気扇が故障したときにできる修理方法をご紹介します。お風呂場の換気扇はどんな原因でどのような異常を起こすのか? 異常が起こったときにはどのように修理すればいいのか? 修理するときの注意点は? そんな疑問にお答えしてまいります。

電話ですぐに質問する

0120-949-711

フォームで相談する

目次

換気扇の様子で原因を特定する方法

お風呂場の換気扇に異常が起こったら、まずはよく観察してみましょう。どのような現象が起こっているのかを把握することによって、故障の原因を特定できたり、今換気扇がどのような状況にあるのか見当をつけたりすることができます。

音に注目する

音に注目する

換気扇に異常が起こったとき、着目しやすいのは「音」です。換気扇から聞こえる音にもさまざまなタイプがあり、音によって発生理由が異なります。どのような音が聞こえるかに注意してみることで、どのような現象が換気扇の不調の原因となっているか、見当をつけることができるのです。

「ゴー」という音

ゴーゴーという重い音が聞こえたときは、ホコリなどのゴミが蓄積している状態が考えられます。キッチンの換気扇の場合は、油汚れがたまっている場合もこのような音がするのですが、浴室で油汚れが発生することは考えにくいので、主な原因はホコリとみて間違いないでしょう。

「カタカタ」「カラカラ」という音

カラカラと何かが当たるような音が聞こえるときは、回転部分の軸に問題がある可能性があります。換気扇の羽などはモーターによって動いていますが、回転を続けることによってその回転軸がずれ、このような異音が発生することになります。

「チチチチ」という音

このような音も原因は回転部分にあります。回転部分には、回転をスムーズにするためのオイルが塗られています。長い期間換気扇を使用していると、潤滑油が少なくなり、オイル不足が発生して異音につながります。

「ジー」という音

「ジー」と長く続く音は、浴室の換気扇にはとくに発生しやすい音です。なぜなら、音の原因が、換気扇内部のサビだからです。湿度が高い場所にある換気扇は、内部の部品やモーターがさびやすくなります。

異常な振動をしている場合

換気扇から異常な振動が起こっている場合、換気扇内部のファンにホコリや汚れが付着するなどして、回転軸がずれている場合があります。たとえ軸はずれていないとしても、軸本体が曲がっている、ネジが緩んでいる、換気扇の羽根に破損・故障が起きているといったケースもあります。

また、単純にフロントカバーが外れかけていて本体との間に隙間ができてしまい、そこに振動が起こっているということもあります。カバーの裏に結露がたまっていたりする場合にも、室内にいたらきになるくらいの振動が発生することがあります。

【吸引力が落ちている場合】

本来、正常な換気扇の吸引力は、ティッシュ一枚を通気口に近づけても吸い寄せて落とさないくらいの強さだといいます。ティッシュ一枚を換気扇に近づけたとき、ティッシュが通気口に吸い寄せられて張り付かなかったら、その換気扇は正しく働いていないといえます。

このような場合は、ファンや内部にホコリがたまってうまく作動できていない場合や、モーターの劣化でファンの回転速度が不足しているなどといった理由が考えられます。モーターの寿命が来ていることが原因で不調が起こっている場合は、いくら掃除をしても状況が根本的に改善されることはないでしょう。

【異臭がする場合】

換気扇から異臭がする場合は、換気扇内部やファンにひどい汚れが付着している可能性が考えられます。浴室は台所などとくらべても気密性が高く、水場も近いので、どうしても湿度が高くなります。そのような環境で稼働している換気扇は、カビが生えやすいのです。

普段は、密室状態になりやすいお風呂場から湿気を逃がし、浴室にカビをはびこらせないために稼働させている換気扇。しかし、その換気扇自体がカビの温床になっているというのは、実はよくある話なのです。浴室にもホコリは存在しているので、普段稼働させるうちに換気扇の中には少しずつホコリがたまり、そこに湿気が停滞して、カビが繁殖するということにもつながります。

換気扇の異常を直す方法

換気扇に異常が起きた場合は、どうすればよいのでしょうか。換気扇を再び快適に使うためにはどのような方法が適しているのか、いくつかご紹介します。このなかで効果がありそうなものを選んでおこなってみるといいかもしれません。

交換する

交換する

内部に錆が発生している、モーターの軸ずれが起こっている、内部のパーツが破損・故障しているなどのトラブルや、モーターが寿命で劣化している、電源が正しく入らないというときには、換気扇を交換しましょう。

換気扇の交換は、交換方法自体はそう難しいものではありません。しかし、配線工事が必要な場合は、法律で定められた「電気工事」という作業に該当し、「電気工事士」という資格を持った人でなければおこなってはいけないきまりになっています。命にかかわることもありますから、きちんと正しい方法で交換しましょう。

掃除をする

換気扇に異常が発生したとき、掃除をおこなうとトラブル解決の役に立つことがあります。

換気扇の掃除は、換気扇に異物が付着しているために起こる異常を解消するのに最も効果的な方法です。重曹などアルカリ性の薬剤を使って掃除すると、ホコリやカビ、油汚れまで綺麗に落ちやすくなります。

しかし、あまりに強いアルカリ性洗剤を使うと、逆にパーツを痛めてしまうことにもなるので、高濃度の薬剤は使わないようにしましょう。また、普段からフィルターなどを設置しておくと、お手入れの際に作業が楽になります。

オイルを挿す

「チチチチ」という音がしている場合は、オイル切れが起こっているということをご説明しました。そのため、そのような音が聞こえてきた場合は、潤滑油を足すと改善される場合があります。

しかし、注意しなければいけないケースもあります。現在使われている換気扇には、モーターの軸のベアリングという部分に「オイルレスメタル」が使われているケースがあります。その場合は、換気扇の使用者が自分で潤滑油を追加する必要がないのです。このように、現代の製品は、油を注したことでむしろ調子が悪くなってしまうこともあるので、注意が必要です。

ネジを締め直す

ネジが緩んでいることで不調が起こっていると推測できる場合は、ネジを締めてみましょう。異音や振動がそこから起こっている場合は、ネジを締めることで改善される場合があります。

換気扇のネジを触るときに注意しなければならないのが、ネジを回す方向です。換気扇のファンを留めているネジの中には、普通のネジとは逆回しに扱うことで開け閉めするものがあります。

よくみると「ゆるむ」などの文字が記載されているものが多いので、よく見て取り扱うようにしましょう。普通のネジだと思い込んで思い切り回した結果、固く締めすぎてネジが取れなくなってしまった、ということがないように、慎重に作業しましょう。

換気扇の種類に注意する

調子の悪い換気扇の修理方法を考えるとき、大切なのが、換気扇の種類を知っておくということです。換気扇にはおもに2つの種類がありますが、みなさんのお家についているのはどのタイプでしょうか?それぞれの特徴と構造を説明します。

シロッコファン

シロッコファン

シロッコファンというのは、ダクト排出式の換気扇です。浴室やトイレでは天井埋め込んであったり、キッチンでは大きな箱のようなレンジフードが天井にくっついていたりします。直接屋外とつながっているわけではなく、吸い込んだ室内の空気はダクトを通って外へと排出されます。

メリットとしては、外の風の影響を受けにくいというものがあります。風量を常に一定に保つことができるのが長所なのです。アパート・マンションなどの集合住宅や、ユニットバスなど、より気密性が高く湿気がこもりやすい建物やお部屋に使用されることが多いタイプです。

プロペラファン

プロペラファンは、室内の空気を直接外へと排出するタイプです。その名の通り、内部には扇風機のような羽根が回っています。ダクトを通さず、換気扇を隔ててすぐ室内外がつながるような形で設置するので、強い風量で直接空気を輩出できる一方、屋外からの風の影響を受けやすいという特徴があります。

戸建住宅によく使われるタイプです。屋外に強風が起こりやすい、マンションなど集合住宅の上のほうの階や、高層ビルに導入するには不向きです。

耐久年数はおよそ10年

換気扇の寿命はおよそ10~15年といわれています。これは平均的な値で、実際は、各家庭の使い方などによっても寿命は変わります。短いときには、6~8年ほどで不具合が発生するといった場合もあり、寿命の平均がなかなか読みにくいこともあります。

換気扇を断続的に使っている人と、ほぼ常に換気扇を回している人とでは、同じ期間で区切って比較しても換気扇の消耗に差が出ます。また、汚れをこまめに掃除している換気扇と、汚れを蓄積させてそのまま気にせず使っている換気扇とでは、部品にかかる負荷などが異なり、後者の方が短命になりやすい傾向にあります。

まとめ

要点をおさらいしてみましょう。

  • 換気扇の様子で以上の原因を特定するときは、音・振動・吸引力・異臭に着目して観察する
  • 異常が起こった換気扇は、交換・掃除・オイルを注す・ネジを締めなおすといった方法で治ることもある
  • 換気扇には、シロッコファンとプロペラファンの二種類あり、プロペラファンは戸建住宅に多く、それ以外はシロッコファンが多い
  • 換気扇の耐久年数は約10年。早ければ6~8年と、使い方によっても差が出る

換気扇の異常は自分で対処して解決できることもありますが、場合によっては逆効果になる方法もなかにはあります。少しでもわからないことがある場合は、修理業者に相談するか、換気扇を丸ごと交換するかしたほうがいいでしょう。

換気扇の異常の原因には、交換以外に対処法がないものも少なからずあります。性能の鈍くなった換気扇を使うのは不便なうえ危険も伴いますので、交換を視野に入れながら対処をしたほうがいい場合もあります。

電話ですぐに質問する

0120-949-711

フォームで相談する

 

記事が気に入ったらシェア!
目次