換気扇を分解してピカピカに!キッチン・お風呂・浴室の掃除法を解説

換気扇のメンテナンスは極めて面倒くさいことです。換気扇を掃除することはもちろん、掃除の段階に至る前の「換気扇の分解作業」が非常に厄介です。人によっては、掃除よりもこの分解作業が苦手な人、もしくは分解方法がわからない人がいることでしょう。

このコラムでは、そういった「換気扇を分解することが厄介だと思っている」人たちのために、「換気扇の分解方法」をご紹介します。ここでご紹介する方法を覚えておけば、よりスムーズに換気扇を分解できるようになるはずです。ぜひ参考にしてみてください。

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目次

換気扇の分解掃除1.レンジフード編

レンジフードとは、キッチンの換気扇のことです。キッチンでは油を使用する機会が多いため、油汚れがひどい傾向があります。そのため、レンジフードは分解してしっかりと掃除しなければなりません。

ここでは、レンジフードの主な種類である「ドラム式換気扇」と「プロペラ式換気扇」の特徴と、分解のやり方についてご紹介します。

レンジフードの換気扇は主に2種類

レンジフードには「ドラム式」と「プロペラ式」の2種類があります。まずは、各種の説明をしていきます。

ドラム式換気扇

ドラム式とは、シロッコファンを使用している換気扇のことを指します。ドラム式の構造はプロペラ式に比べて複雑です。また、シロッコファンがワンタッチ式ではなく、ネジ式である場合、油汚れなどの影響によって、ネジが固くなり取り外せないことがあります。その場合は、無理をせず業者に依頼するほうが無難です。

プロペラ式換気扇

プロペラ式とはその名のとおり、プロペラの形をしたファンを使用している換気扇のことを指します。プロペラ式のメリットは、ファンの取り外しが比較的容易なところです。そのため、お手入れもドラム式に比べて容易です。

換気扇の分解の仕方

それでは、本題である「換気扇の分解方法」に移ります。基本的な流れは以下のとおりです。

STEP
電源を切る

分解中にファンが動き出すと、手が巻き込まれてしまい、ケガをするおそれがあります。そのため、分解をする前に必ず電源を切りましょう。

STEP
フィルター網を外す

レンジフードにはたいていの場合、フィルター網がついています。その網を持ち上げて外しましょう。ネジ式の場合は、ネジを外してください。外したネジは、紛失しないように容器に入れておきましょう。

STEP
屋根を外す(※屋根を取り外せないタイプの場合は、ここは飛ばしてください)

まずは屋根についている、スイッチと本体をつなぐコネクターを外します。コネクターはつまんで引けば外れるはずです。

次に、屋根の下部についている蝶ネジやプラスネジを、ドライバーでゆるめます。ネジも洗いたい場合は取り外しても構いません。ここまでの工程をこなせば、屋根は外れます。

STEP
ベルマウス(※風よけの円盤)を外す

ネジが2~3本あるはずなので、それをドライバーで外します。紛失しないように、このネジも容器に入れておきましょう。

STEP
シロッコファンを外す

シロッコファンの中心には、大きなネジがついているはずです。まずは、そのネジを外しましょう。素手でおこなうとケガをすることがありますので、タオルをあてがって作業をおこなうことをオススメします。ネジを外した後は、中のファンを引っ張って外しましょう。ファンを取り出した後は、ファンのケースも取り外します。

もし、ファンが油で固まっていて、引っ張っても取り外せない場合は、チャッカマンなどで固まっている箇所を熱しましょう。こうすることにより、癒着している油がゆるみ、ファンが取り外せるはずです。分解はこれで以上になります。次は掃除の手順をご紹介します。

掃除に必要なもの

まずは必要なものを記載します。ぜひ参考にしてみてください。

ゴム手袋

素手で作業をおこなうことは、衛生上あまり好ましくありません。できれば手袋を着用して掃除をしましょう。

アルカリ洗剤

部品は油汚れがひどいケースが多いです。なので、こういった汚れには、アルカリ洗剤を使用するとよいでしょう。

ファンを丸ごと覆いつくせるサイズのいらなくなった鍋

取り外したファンは、洗剤で煮洗いにします。そのため、このときに使用する鍋を用意する必要があります。可能であれば、ファン全体を覆いつくせるサイズの鍋がよいです。

鍋は使用しなくなったものにしましょう。なぜなら、アルカリ洗剤の影響で、鍋は十中八九変色を起こすからです。もし、そういった鍋がない場合は、バケツでも構いません。

使用済み歯ブラシ

フィルターを洗うときに活躍します。また、100円ショップで販売されているワイヤーブラシでも構いません。

スポンジ、たわし

換気扇の本体を洗うときに使用します。スポンジだと落としにくいガンコな汚れには、たわしを用いましょう。

割りばしなど棒状の細長いモノ

屋根の返し部分を清掃するときに使用します。

掃除手順

掃除手順は、以下のようになります。

STEP
ファンのケースを清掃する

ケースの中を覗いてみると、油汚れですごい状態になっていることが多いです。まずはその汚れを取り除いていきましょう。方法は、まずケース内部に溜まった油汚れを、ヘラやドライバーなどでこすり取っていきます。

事前に汚れをある程度取り除いておくことで、後で使用するアルカリ洗剤が対象箇所に浸透しやすくなるからです。

目に見える汚れを取り除いたら、用意しておいたアルカリ洗剤を対象箇所に塗り付けていきます。塗り付けた後は1~2時間放置しましょう。その後、対象部分をスポンジとお湯でこすってください。汚れを落とした後は、しっかりと乾燥させましょう。

STEP
ファンの清掃をする

ファンを取り外したら、あらかじめ用意しておいたいらなくなった鍋(もしくはバケツ)に入れます。次に、鍋(もしくはバケツ)に水とアルカリ洗剤を注ぎ込み、煮洗いしましょう。30分ほど煮れば、ファンにつまっている油汚れが取り除けるはずです。

これでも油汚れがとれない場合は、ヘラなどで汚れをこすり落とします。そして、同じように煮洗いしましょう。これを何度も繰り返すことによって、ファンはきれいになります。

STEP
フィルターを洗う

フィルターは、シンクにお湯を張り、そこに洗剤とともに入れましょう。汚れが柔らかくなれば、歯ブラシなどでこすります。汚れをこすり落とした後は、お湯でよくすすぎましょう。

STEP
屋根の清掃

屋根の裏表に洗剤を吹き付け、スポンジで拭いていきます。返しの部分は割りばしなどの棒状のものを使うと、汚れを落としやすくなります。

STEP
換気扇本体

換気扇の本体も掃除しましょう。方法は屋根同様に、洗剤を吹き付けてスポンジでこすっていくだけです。スポンジで汚れを落とせない場合は、たわしなどを使用してください。

レンジフードの清掃はこれで以上です。後は取り外したパーツを順番に取り付けていきましょう。

換気扇の分解掃除2.トイレ・浴室編

換気扇の分解掃除2.トイレ・浴室編

次はトイレと浴室の換気扇についてです。こういった場所は、レンジフードのような油汚れはあまりありませんが、代わりに「カビ汚れ」がひどいケースが多いです。こうした汚れも放置せずに、しっかりと落としましょう。

換気扇は2タイプ

トイレと浴室に使われている換気扇には、主にシロッコ型とプロペラ型の2種類があります。ファン自体はレンジフードのモノと同じようなものが使われています。ですが、換気扇の姿かたちはレンジフードと少し異なるものです。

シロッコファン型

このシロッコファンとは、縦長の細長い板状の羽根が、筒状に取り付けられているファンのことです。このタイプのメリットは、稼働時の作動音が小さいことになります。そのため、マンションなどの集合住宅で使われることが多いです。

また、浴室の場合だと、ファンにカビが大量発生しているケースがあります。シロッコファンは狭い間隔に羽根がたくさんついているため、このようなカビを根元から撃退するには非常に時間と手間がかかります。

普段の生活で忙しく、時間に余裕がないときは、換気扇の分解や掃除を扱っているプロの業者に依頼してきれいにしてもらうことがオススメです。

プロペラ型

プロペラ型のメリットは、やはり取り付けが簡単で価格が安いことです。ファンのつけ外しがほかのタイプに比べて容易なため、お手入れがしやすいことも特徴です。浴室やトイレの場合、カビやホコリによる汚れがひどいので、しっかりと清掃しましょう。

換気扇の分解の仕方

浴室とトイレの換気扇分解作業は、レンジフードほど大がかりな作業にはなりません。以下に分解の手順を紹介していきます。

STEP
表面の白いカバーを外す

白いカバーを下に引っ張ると、2か所の針金のような引っ掛けがでてきます。その針金のフックをつまむようにして引き抜きます。

STEP
ファンのカバーを外す

カバーを外すためにネジを取り外します。取り外したネジは紛失しないように、どこかに保管しておきましょう。

STEP
ファンを取り外す

レンジフードのときと同様に、中の大きなネジを外します。ネジを外した後は、ファンを引っ張り出しましょう。

分解はこれで以上です。次は掃除の説明に入っていきます。

掃除する際に必要なもの

プラスドライバー

ネジを取り外す際に使用します。

エタノール

換気扇本体の汚れやカビを取り除く際に活躍します。というのも、エタノールはカビタンパク質を分解する働きがあるからです。

ぞうきん、スポンジ

換気扇本体の汚れを拭き取る際に使用します。また、ぞうきんではなく、スポンジでも代用可能です。手元にあるものを使いましょう。

バケツ

取り外した部品を、洗剤でつけ置きにするために必要になります。部品全体を覆いつくせる大きさのバケツが理想的です。

アルカリ洗剤

この洗剤は洗濯用でもキッチン用でもどちらでも構いません。普段の生活であまっている洗剤を使用しましょう。

掃除手順

浴室およびトイレの掃除をするときは、次のような流れになります。

STEP
部品を取り外した天井部分を拭く

換気扇本体はおそらく、カビやホコリまみれだと思います。そういった箇所には、エタノールを吹き付けて汚れを拭き取りましょう。また、汚れを拭き取った後は、カビ菌を死滅させるために、もう一度エタノールを吹きかけておきましょう。この仕上げ作業がカビ予防になります。

STEP
取り外した部品を掃除する

取り外した部品は、まとめてバケツに入れます。そこに、50度以上のお湯とアルカリ洗剤を注ぎます。部品全体がお湯に浸ったら、30分ほど放置します。放置後は水でしっかりと洗剤を洗い流し、すべての部品の水気を拭き取りましょう。その後、乾燥させるためにしばらく放置します。

部品を乾燥させた後は、換気扇本体に対しておこなったように、仕上げ作業として全部品にエタノールを吹き付けておきましょう。これでカビ対策もばっちりです。エタノールを吹き付け終えたら、部品を外したときとは逆の順番に取り付けていきましょう。

徹底掃除はプロにお任せ!

今までにご紹介した方法は、あくまで基本的な流れです。この流れのなかには「自分ではできない……」と思えた箇所もあったのではないでしょうか。もし少しでも不安に思うことがあった場合は、無理に自分で作業しようとはせずに、換気扇掃除を扱っているプロの業者に相談をしてみましょう。

業者に依頼すれば、換気扇を完璧にきれいにしてくれるだけでなく、今後活用できる様々な掃除方法や知識を教えてくれるかもしれません。

賃貸物件で換気扇の汚れを放置すると……

賃貸物件で換気扇の汚れを放置すると……

万が一、自分では清掃できなかった箇所を放置すると、最悪の場合、換気扇の故障につながるケースも考えられます。こういった故障は、保険が適用されるパターンもありますが、保険適用外であるおそれもあります。

なぜなら「換気扇の清掃を怠ったことが原因である故障」の場合、換気扇の所有者の行動次第では、未然に防ぐことが可能な故障だからです。「定期的な清掃をおこなっていれば、このような故障は回避できたはずだ」ということです。

このことから、「定期的な清掃をおこなわなかったことで故障した」というケースでは、「責任は換気扇の所有者にある」「自己責任」という結論になってしまいます。そのため、このような類の故障だと、保険が適されないおそれがでてくるわけです。

また、仮に今住んでいるその家が賃貸物件であった場合、換気扇修理の負担を担うことになってしまうおそれもあります。このような「本来は必要なかったコスト」を発生させないためにも、定期的な清掃は必須といえるでしょう。

まとめ

換気扇の掃除は、部品の取り外しをおこなう必要があるので、少しハードルが高い作業です。また、換気扇を分解して取り外したということは、それらを取り付ける作業もあるということです。これは非常に面倒です。

かといって掃除を怠ってしまうと、換気扇が故障するおそれがあります。そして、万が一換気扇が故障してしまった場合、保険が適用されなければ修理代を負担することになってしまう場合も考えられます。修理代は決して安価ではありません。できれば、このような出費なんて避けたいものでしょう。

無駄な出費を避けるためには、換気扇を故障させないことです。そして、故障させないためには日ごろからの掃除が欠かせません。

そのため、自分で掃除するのが面倒くさい、掃除に時間と手間をかけたくないという人は、換気扇の分解掃除を扱っている業者に依頼をしましょう。業者であれば、代わりに換気扇をすみずみまできれいにしてくれます。

また、自力では手の届かなかった狭い場所や、細部までしっかりと対応してくれるはずです。時間と手間をかけたくないが、迅速かつ確実に換気扇をきれいにしたいのであれば、プロに相談をしてみましょう。きっと期待に応えてくれるはずです。

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